求人を出している企業に営業する方法|求人データで「今動いている会社」のリストを作る
求人を出している企業は、人を増やして事業を伸ばそうとしている局面にあります。求人データから分かること、商材別の狙い方、営業リストの作り方5ステップ、アプローチのタイミングと注意点を、営業会社を上場させた清水望が解説します。
なぜ求人を出している企業は営業先として有望なのか
営業で一番難しいのは「今、必要としている会社」を見つけることです。求人は、そのサインが外から見える数少ない公開情報です。
- お金を使う局面にある:人を採るのは、売上を伸ばす、拠点を増やす、欠員を埋めるなど、事業が動いているときです。採用費を出せる会社は、関連する投資の判断もしやすい状態にあります。
- 課題が文章になっている:求人票の仕事内容には「受発注の入力」「電話対応」「SNS運用」など、その会社が人手で回している業務がそのまま書かれています。自社の商材でその業務を楽にできるなら、提案の切り口になります。
- タイミングが分かる:掲載日や更新日から、いつ動き出したかが分かります。採用が決まる前のほうが、代替案や周辺サービスの話を聞いてもらいやすくなります。
求人票から分かることと、営業での使い方
求人票の項目は、そのまま見込み度の判断材料になります。
| 求人票の項目 | 分かること | 営業での使い方 |
|---|---|---|
| 募集職種 | 人手が足りない業務 | 商材で解決できる業務かを判断する |
| 仕事内容 | 具体的な作業と使っているツール | トークの切り口にする(例:手入力の多さ) |
| 勤務地 | 採用している拠点 | 訪問エリアや担当支店を決める |
| 雇用形態・人数 | 採用の規模と急ぎ度 | 大量募集なら派遣・研修・勤怠管理などを提案 |
| 掲載日・更新日 | 動き出した時期 | 新しい順に優先度をつける |
| 同じ職種の繰り返し掲載 | 定着や採用に苦戦している可能性 | 採用支援・定着支援の提案先にする |
求人データで営業リストを作る5ステップ
- 商材と相性のいい職種を決める:たとえば経理SaaSなら「経理事務」、MEO支援なら「店舗スタッフ」、採用支援なら「営業職」など、商材が効く職種を3〜5個に絞ります。
- 媒体を選ぶ:地域の中小企業ならハローワーク、正社員の中途採用ならマイナビ転職・doda、アルバイト中心の店舗ならバイトル・タウンワークなど、ターゲットが使う媒体を選びます。
- 地域と条件で絞る:訪問やフォローができるエリア、従業員規模、雇用形態で絞り込みます。
- 重複と既存顧客を除く:複数の媒体に同じ会社が載っていることは多いので、会社名と電話番号で重複を消し、既存顧客や失注直後の会社も外します。
- 新着だけを追い続ける:一度作って終わりにせず、前回から増えた求人だけを毎週・毎日取り直すと、常に「動き出したばかりの会社」に当たれます。
条件の決め方は営業リストの条件設計でも詳しく解説しています。
商材別:狙うべき求人と切り口
| 商材 | 狙う求人 | 切り口の例 |
|---|---|---|
| 採用支援・求人広告 | 同じ職種を何度も掲載している企業 | 「今の媒体以外の母集団づくり」 |
| 業務効率化SaaS | 事務・経理・受発注の募集 | 「採用しなくても回る状態にする」 |
| 人材派遣・業務委託 | 短期・大量募集、急募 | 「採用が決まるまでのつなぎ」 |
| 研修・教育 | 未経験歓迎、新卒の大量採用 | 「早く戦力化する仕組み」 |
| オフィス・設備・通信 | 増員、新拠点での募集 | 「人が増える前に環境を整える」 |
最初のひと言の例
「求人を拝見してご連絡しました。〇〇職を募集されていると思うのですが、採用が決まるまでの間、今の業務はどなたが回されていますか?」
求人を見たと正直に伝えると、なぜ電話してきたのかが相手に伝わり、話を聞いてもらいやすくなります。
注意点
- 媒体の利用規約を確認する:求人媒体ごとに、情報の利用目的や自動取得について規約があります。自社で収集する場合は、事前に規約を確認してください。
- 担当者の個人名は丁寧に扱う:求人票に採用担当者の氏名が載っていても、それは個人情報です。社内での管理方法を決めておきましょう。
- 「営業お断り」を尊重する:求人票や会社サイトに営業電話お断りの記載がある企業は、リストから外すのが無難です。
- 採用の邪魔をしない:求人への問い合わせ窓口は応募者のためのものです。営業の連絡は代表電話や問い合わせフォームから行いましょう。
法律面の考え方は個人情報保護委員会のガイドラインにまとめています。
Lasone Dataでできること
Lasone Dataは、ハローワーク、マイナビ転職、doda、Indeedなどの求人媒体を含む250以上のサイト・SNSから営業リストを作成できます。前回から増えた求人だけを取る差分取得にも対応しているため、「掲載直後の会社」を毎日追いかけられます。
対応媒体は求人・採用企業の対応媒体、活用例はIT・SaaSの新規開拓をご覧ください。
よくある質問
求人を出している企業に営業するのは迷惑ではありませんか?
採用中の企業は人手不足や業務負担という課題を抱えていることが多く、それを解決する提案であれば価値のある連絡になり得ます。求人の問い合わせ窓口ではなく代表電話や問い合わせフォームを使うこと、営業お断りの記載がある企業には連絡しないことが基本です。
どの求人媒体から探すのがいいですか?
ターゲットによって変わります。地域の中小企業はハローワーク、正社員の中途採用はマイナビ転職やdoda、店舗のアルバイト採用はバイトルやタウンワークに多く掲載される傾向があります。複数の媒体を組み合わせ、会社名と電話番号で重複を除くのがおすすめです。
求人が出てから、いつ連絡するのがいいですか?
掲載から日が浅いほど、採用が決まっておらず課題が残っている可能性が高くなります。新着の求人だけを定期的に取得し、新しい順に連絡するのが効率的です。
求人データの営業リストはどんな商材に向いていますか?
採用支援、人材派遣、業務効率化SaaS、研修・教育、オフィス設備や通信など、人が増える・人が足りない状況で必要になる商材と特に相性がいいです。